赤道儀 AXD(2010/株式会社ビクセン)
天体望遠鏡市場において国内トップシェアである同社の赤道儀(天体望遠鏡架台)の最上位機種として、「天体望遠鏡とは何か、ビクセンはどういうブランドを目指すのか」という議論からスタートした、2年がかりのプロジェクト。

赤道儀を赤道儀たらしめる、赤緯・赤経の「2本の直交する軸」を端的に表現した。なによりも性能を最大限に引き出すデザインであること、そして、長期間販売・使用される商品であるため、「古くならない」ことにも留意した。
2011年度グッドデザイン賞受賞
「使用する人にとって、何よりも重要なことは精度だと考えられるが、その方面での評価が高い本製品は、無駄なことはせず、実直に作りこまれた造形からも、その高機能さが伺える。」と評価された。

JIDA (公益社団法人日本インダストリアルデザイナー協会) デザインミュージアムセレクションVol.13 選定商品

鏡筒、三脚と組み合わせた使用状態

デザインスケッチ

原寸大モックアップによる検討。スタイロフォームと電熱線カッターで手作りの時代。