たためるバスチェア (2004/株式会社トミー)
従来あったベビー用バスチェアに折たたみ機能をプラスした商品。
キャラクター重視のおもちゃ然とした競合が多い中、若いママ層の志向の変化にも対応すべく、キャラクターに頼らず機能で売れる商品としてインテリア性も考慮しシックなトーンでまとめた。
この商品のキーとなる折りたたみ構造、機構も辻村が基本設計を手掛けた。見た目だけでなく、各部の使い勝手やダブルロックなどの安全性にもこだわっている。
(余談)
この商品は、これまでになかった折たたみという機能が市場で評価されヒット商品となった。
一人勝ちとなる一方、売れなくなった競合他社製品が軒並み撤退した結果、量販店の棚が抑えられなくなりこのジャンルの市場自体が縮小するという現象がおきた。当メーカでは各種キャラクターバージョンなどでバリエーションを増やして店頭の棚での露出を増やす対策をしたところ、結果やっぱりキャラクターもののほうが売れ、このシンプルなノンキャラバージョンはラインナップから外れたのだった。