よくあると思われる質問とその答え
●どんな製品のデザインができるの?
長くデザインに関わられていただいているクライアント様は何社もいらっしゃいますが、すべて、最初その製品ジャンルについて私は全くの素人でした。初回のお打ち合わせでみなさんが話している用語が意味不明、というのは珍しいことではありません。ですが、様々な製品のデザインをするデザイナーにとって「特定のジャンルに素早く詳しくなる」は必須スキルです。プロジェクトがスタートし次第、できるだけ早くクライアントの営業や技術者の方と対等にお話しができるレベルになるよう努めます。
すでに当事者であるほうが最初の段階で製品をリアルに感じられるのは確かですが、犯罪小説が犯罪者にしか書けないわけでもないように、プロダクトデザイナーもリサーチと想像力で補い、製品やユーザ、シーンについてイメージする仕事です。
またクライアントの専門家の方からしたら半可通ではあるでしょうが、外から見えることを提示するのも外部デザイナーの重要な役割だと考えています。

●何でもできるの?
とはいえ得意ジャンルはあります。会社員デザイナー時代にカメラ(静止画、動画)類のデザインは多く手掛けましたし、現在も双眼鏡をはじめ、手に持って使う道具類は得意にしています。
また料理など食に関わることに興味があるため、食に関わる製品に今後注力していきたいという思いもあります。

●費用はいくらかかるの?
比較的シンプルな製品で30-50万円前後、ある程度複雑なもので100万円前後、ブランディングや調査・コンセプト部分をしっかりやる必要のあるものは100万円〜、というのがおおざっぱな予算感の目安です。

ブランディングや調査・コンセプト部分がどの程度必要か、製品の構成要素の複雑さ、必要なデザイン案の数、想定されるデザインの形状の複雑さなどで上下します。

ヒアリング後、そのプロジェクトに必要と思われる業務内容とそれぞれの費用、必要期間などをご提案します。
それをもとにご相談の上で取捨選択、調整して内容と費用を決定し、実際の業務にとりかかります。
>>ご提案書の例 PDF(準備中)

●どのタイミングで声をかけたらいいの?
デザインは最後の味付けと思われることが多いのですが、早い段階で参加させていただく方がよい結果につながります。
デザイン的観点で方向付けがされることで、プロジェクト全体での期間と費用の節約になることもあるかと思います。
最適なプロジェクトへの参加の仕方をご提案しますので、お早めにお声がけしていただけると幸いです。

●デザインに関わる相談を定期的にしたいのだけど?
クライアント様のご事情やプロジェクトの内容により、様々な業務形態に対応致します。
・スポット契約
個別の製品デザインをお受け致します。
ご予算、条件に応じ、デザインプロセスとスケジュール、成果物とその費用をご提案致し、ご確認の上、デザイン開発をスタートさせます。詳しくはプロダクトデザインのプロセスをご覧ください。
・デザインコンサルティング契約
ちょっとしたデザイン的相談がしたい、定期的にアドバイスが欲しい、定例会議に立ち会って意見がほしい、などの場合に。
アルバイトを一人雇う程度の費用からご相談に応じます。
御社の商品ジャンルに常に目を光らせる、専属デザイナーとして動きます。
必要に応じた頻度で定期的にお伺いし(またはオンラインで)お打ち合わせに参加します。
またこれをベース契約とし、この範囲に収まらない作業が発生した場合その部分をスポット契約とすることも可能です。



●遠方なのだけど?
関東以外の遠方のクライアント様との仕事も多々あります。メールやチャット、オンラインでの打ち合わせをメインとし、必要に応じてリアル打ち合わせを設定するなど、進行の方法についてはご相談の上柔軟に設定が可能です。



●プロダクトデザインと工業デザイン、インダストリアルデザインって何が違うの?
インダストリアルは工業の意味なのでインダストリアルデザイン=工業デザイン、プロダクトは製品なのでプロダクトデザイン=製品デザインです。どちらも工芸品的なものづくりに対して特に量産品、工業製品のデザインを指しています。

工業という言葉の響きが古い感じがして、ある頃からデザイナーは自らを「プロダクトデザイナー」と名乗ることが多くなりました。私も独立以来「プロダクトデザイナー」と名乗っていました。

ところが近年、工業製品以外のWeb上のサービスやアプリケーションといった無形の製品もプロダクトと呼ばれ、それをデザインする人をプロダクトデザイナーと呼ぶようになりました。
もちろんそれらも製品には違いなく、考えるべき根本の部分は同じなのですが、webサービスと手に持って使う道具のデザインでは、必要なスキルはかなり異なります。

こうなると「プロダクトデザイナー」と名乗っても意図が伝わっているか不確かなため、最近は一周回って「工業デザイナー」、または「質量のある製品をデザインしています」なんて名乗るようになりました。

このほかご質問がありましたらお気軽にお問い合わせください。